[ルーツについての解説] セルフライナーツ |
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[ルーツについての解説]
フライヤーに書かれている「MUのルーツ」=「ハセガワアユムの劇作のルーツ」という意味です。
演劇なんて再生が難しいジャンルでは、どんなに素敵な作品も時代とともにどこかへ消えてしまうもので、その為には蝋燭の火を灯し続けるように、「やり続ける」しかないと思っています。だからといって、シェイクスピアの古典や、またよく散見する著作権が切れててお金掛からないからやってんだろうな的なメジャーな作品などではなくて、もっとちゃんと"小劇場"という言わばストリートで流れている作品を、自分でやらなければ、誰がやるんだ、という意思の下にセレクトしました。
『ゴージャスな雰囲気』は、ぼくが敬愛する絶対王様という劇団の笹木彰人さんが書いた、13年前くらい前の戯曲です。とあるビルの一室にナルシストたちが集まってナルシストを競うという、あまりにもくだらないサークル活動を金持ちの道楽としてやっている連中がいるのですが、そのビルに主人公が軟禁されるという話です。
絶対王様は90年代には数多くの演劇フェスに参加し、紀伊国屋ホールでも公演を行った人気劇団ですが、これは本当に本当に初期の作品で、たった5人っきりの密室劇です。当時高校生だった僕は、この作品で小劇場へどっぷりとハマるキッカケになった作品で、今でこそ広義になってしまった「現代口語演劇」いわゆる会話劇を基本として、ちゃんと90年代特有の「ゆるさ」と「ずるさ」を兼ね備えていたのが、捻くれていた僕にはフィットしたんだよね。
90年代独特の厭世観とケレン味が、00年代の不況かつハードな時代となっては、やや「のんき」に見えてしまう部分もあるけれど、それを今の時代に合わせてリメイクしてでも届けたいというビジョンがある。根底にある「世の中って糞だよね」と、でも「人を救いたい」という芯は残したまま、うまく今の時代の服を着せてあげたいということです。それが本公演のフライヤーにある「ちゃんと服を選んで着続ければ、演劇は風と共になんて散らない。」というキャッチコピーの意味です。
MUに二回目の登板となる太田守信くんが稽古初日の本読みで、笹木さんの脚本だと知ってか知らずか、「相変わらず、MUに出てくる登場人物は糞野郎ばっかで最高ですね」と嬉しそうにつぶやいたんだけど、その一言がぼくの芯と笹木さんの芯が近しいものである証明過ぎて笑ってしまった。
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絶対王様は近年、舞台から映画の方へ活動を移行している。夏の終わり、笹木さんが撮った映画を観に渋谷の映画館へ向かった。そのとき、ぼくはこの『ゴージャスな雰囲気』の台本、ビデオ、劇中で使われるチャイコフスキーのCD、の一式を預かったのだが、台本はなんと手書き!あまりのアンティークにくらくらしてしまった。そして読み返すと過去が走馬灯のように追っかけてくる。ああ、これと戦うのだ、と心が躍りつつ、それは今の稽古場でも持続してずっと踊り続けている。
text ハセガワアユム
- 第20回下北沢演劇祭参加決定!MUの"ルーツ"を探る二篇を贅沢に両方カヴァー -
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■今日も9時間稽古して帰宅。近日『ゴージャスな雰囲気』は通せる。グルーヴ感が出て来た。密室会話劇の醍醐味や。キャスト写真更新しました。みんないい顔。
■13日から初日の世田谷シルク(『片想い撲滅倶楽部』の、五月社長を好演した堀川炎ちゃん主宰)のロビーにフライヤーとポスターが常設してあります。是非チェックを!
■なにげに足立紀子ちゃんのblogとか秋澤ちゃんblogや岩崎恵ちゃんblogの方が、ちゃんと稽古場日誌だったりします(笑)こちらも併せてチェックを。私信→ありがとう。。。

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