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2017.05.25 Thursday

MU『GIRLS』、25日19時30分も前売完売!26日以降、予約お急ぎを!(舞台写真あり)

 

「生きてるだけでストレスが溜まって発狂して死ぬんだ」って青い鳥が出る完全にMU的発想の『GIRLS』。 満員御礼、僕の若い生徒がひとりぽそりと熱い感想を滲ませた声、文学的であると言ってくれた紳士の声が残ってる。世代や性別を超えて届くのが乙女心なら、これはマジのガチの乙女心。

写真は、左から真嶋一歌さんの祝い花、本人、デカ真嶋さんごっこができるMU『GIRLS』ポスター!

いいヴァイブス出てます!
ほんと上演はじまったらすぐ売り切れるなら、早めに予約したり買ったりしてほしいんだけど!笑 乙女心、充填してお待ちしてます!ご感想もマジ遠慮なく!
(ハセガワアユム)

《MU『GIRLS』残席情報》

5.24&25完売満員御礼! 乙女心、大好評です。 当日券は070-5452-0011までお電話を。

26日以降、予約受付中!

詳細やご予約→http://bit.ly/2rkdOHN 

ご感想も『ネタバレ』などつけてご配慮戴れば遠慮なく!

MU『GIRLS』2017.5.24-30 atSPACE 雑遊

 

コンセプトは、誰もが疼く乙女心。前売り好評発売中!


公演情報TOP(タイムテーブル、ご予約、MAP、あらすじなど)

http://production-mu.jugem.jp/?eid=957281

インタビュー(脚本・演出)

http://production-mu.jugem.jp/?eid=957307

インタビュー(俳優陣)

http://production-mu.jugem.jp/?eid=957308

稽古日誌(blog)

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http://www.mu-web.net/(公式サイト)
https://twitter.com/mu_web(ツイッター)
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2017.05.24 Wednesday

MU『GIRLS』本日24日Aバージョン初日、前売完売! 当日券若干ご用意します。舞台写真掲載中!

 

MU『GIRLS』制作日誌

 

ハセガワアユムです。一枚目の写真について。

今日、照明と音響とセットがマッチしたテクリハをやり、俳優は艶を帯びて、いい波がきてる。

 

MU『GIRLS』は乙女心の3つの爆弾。この真嶋一歌の艶り、青木くんの月を見つめつつの恋心。もうマジでお客さんと会うだけ。24日Aバージョン前売完売、当日券も若干ご用意します。25日Bバージョンの初日割引も、チケット残り僅かとなってきました!HPか各俳優から予約を是非。

 

2枚目残り写真は小島望ちゃん。

A.Bバージョンは配役やカップリング作品が一部違います。主演では恋愛奥手な役なのに、もう片方では派手なギャルだったり。写真の小島望ちゃんはリハの都合で、ギャルの格好で恋愛奥手の役として一瞬立ったときがあり、すげー恥ずかしそうだった。笑。微笑ましい。

 

3枚目は『スーパーアニマル』、こちらめおすすめです!

 

(ハセガワアユム)

 

《MU『GIRLS』5.24〜30 当日券について》
本日24日19:30〜は予約完売につき混み合いますが、当日券は若干枚数販売致します。当日券もお電話でご予約承ります。070-5452-0011までお電話ください。心よりお待ちしております。

MU『GIRLS』2017.5.24-30 atSPACE 雑遊

 

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2017.05.22 Monday

MU『GIRLS』劇場入り!

MU『GIRLS』つーいーに劇場入り!

見目麗しい女優陣が記念写真! 男優たちは、いきなりステーキへ?!


【初日割引おすすめです!】

MU『GIRLS』2017.5.24-30 atSPACE 雑遊

コンセプトは、誰もが疼く乙女心。前売り好評発売中!


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2017.05.18 Thursday

MU『GIRLS』俳優紹介 and インタビュー、一問一答超!

“MU『GIRLS』俳優紹介 and インタビュー”

【interviewer】むつみあき

 

前回の掲載致しました、〈MU主宰ハセガワアユム(脚本・演出)インタビュー〉に引き続き、『GIRLS』出演者達に、一問一答を行いました。本作品にむけた心構えから裏話まで!ご観劇なさる前でも、ご観劇の後でも、お楽しみ頂けます。ぜひ、ご覧下さい。

 

 


 

『めんどくさい人』(A.Bバージョン共通)

虚無が充満するマンションで花恵は男を買っている。

その金で何でも解決する姿をまぶしく感じた男たちが言い寄るも、花恵は「ストレスで生きているだけで発狂して死ぬ美しい青い鳥」を捕まえて来いと、無理難題を命じるのだった…

『めんどくさい人』イメージカット
前列、真嶋一歌(リジッター企画)
後列左から、兎洞大、青木友哉(MU)、橋本昭博(MoratoriumPants)、古市みみ(MU)
 

 真嶋一歌(リジッター企画)

 

── 今回のチラシは、真嶋さんがトップを飾っていますが、どうですか?

 

色々な方が、「GIRLS」のチラシを顔にあてがって「真嶋さんごっこ」をして遊んでくださり、とても嬉しいです。笑

プレッシャーも感じますが、良い作品にしたいと思います。

 

── 『めんどくさい人』の花恵は、とんでもなく強烈女性ですが、演じる上でどのような事を考えていますか。

 

虚無と、ミステリアスな色気と、それを台無しにする粗野な感じの微妙なさじ加減がとても難しいです。。花恵はおかしな女ですが、とても不器用で、嘘がつけない可愛いやつだなぁと思います。

 

── たくさんの男性が出てきますが、真嶋さんだったらどの男性キャラクターが好きですか?

 

武藤くん!器の小さい情けないところばかり描かれていますが、人をまっすぐに愛せるのはすごくかっこいいなと。

 

── 今回の脚本の中で一番好きなセリフとその理由を教えてください。

 

ラストシーンのセリフが好きなんですがネタバレになってしまうので…。

アユムさんの書くセリフはいつもエッジがきいてるんですが、

「近づくな!〇〇〇!!」と、「ドブさらいみたいな仕事」

が罵倒としてあまりにもひどくて、特に好きです。笑

 

 

 兎洞大

 

── MU初出演とお聞きしましたが、なにか意気込みをお聞かせ下さい。

 

ハセガワアユム氏の笑い死にさせるピエロのような尖った作風に魅力を感じています。桶は桶屋、いつも通りです。

 

── 今作品の中でもっとも謎の多い登場人物のように思うのですが、演じる上で考えてることなどありますか?

 

謎ですか。そのまんまで充分みんな謎だと思ってます。そのまんま、うん、そのまんまです。役作りしない運動に賛同中です。

 

── 今回の脚本の中で一番好きなセリフとその理由を教えてください。

 

「好き好き好き、好きだから。」

言われたい。あざとくても大丈夫、愛らしい。無心な主張と無垢さを尊敬します。

 

 

 青木友哉(MU)

 

── MU入団後、初の公演となりますが、なにか思うところはありますか?

 

新体制一発目の演目が再演というのも、これまでのMUという団体に新体制が面通しする、みたいで身が引き締まる思いがしないでもないですけど、実際のところ今までと変わらずやってます。

 

── 『めんどくさい人』にて、売春夫という職業を演じることについて、どう思いますか?

 

以前風俗業界のことを調べたら、いろいろあるけど思った以上に「普通」の人が多かった覚えがあります。普通の生活と風俗の現場が同居してて。今回出てくる「売春夫」もいろいろ背景があるんですけど、「普通」の部分は大事にしたいなぁと思います。

 

── お客に入れ込んでしまう武藤の気持ちは共感できますか?

 

お客さん相手ではありませんけど、過去に一方的な親切心と恋愛感情で行動して爆死したことがあるのでちょっとオーバーラップするものの、爆死が岩のような教訓になっているのでもはや共感できません。しません。

 

── 今回の脚本の中で一番好きなセリフとその理由を教えてください。

 

「助けてあげたんだ」

武藤がギュッとつまってる気がして。どんな風に聞こえるかは直接確かめていただけると嬉しいっす。

 

 

 橋本昭博(MoratoriumPants)

 

── 『めんどくさい人』にて、売春夫という職業を演じることについて、どう思いますか?

 

春を売って生きていく男。

今までいろんな役をやってきましたがさすがに初めてです。華やかに春を売る、その裏を、探ってます。探れば探るほど奥が深くて楽しいです。

 

── 今口のものすごい行動力、共感できますか?どう思いますか?

 

設定も含め(春は売っていませんが)自分に近いところもあり、共感はできます。でもすごいですよねこの行動力。愛のために世界を敵にして騙してしまう。世界を変えるほどの行動力に、尊敬します。

が、こんな顛末になるのは嫌ですね(笑)そーならないよー頑張ります。明日は我が身だなと思いながら稽古してます。

 

── 今回の稽古場では橋本さんが積極的に雰囲気を作って下さっているように感じます。MUの稽古場はどうですか?

 

仲良く和気あいあいに笑いつつもみんなで真剣に稽古しております。でも、埋まらない距離感みたいなのはたしかにあって、それは決して悪くなくて、めんどくさいんですが、そのめんどくささを大事に、頼りに、「めんどくさい人」を作りたいなと思っています。

大人な稽古場で、とにかく変な人が多いです。笑

 

── 今回の脚本の中で一番好きなセリフとその理由を教えてください。

 

「花恵、死ぬなよ。」

アユムさんの台詞って、ウィットに富んだ会話の中に、時にえげつなかったり尖ってたりする台詞が多くあるのですが、その中にしっかりと役の根底に繋がる言葉があって、今口にとってはこれかなと。

今回、劇的な台詞も多く、俳優が吐きたくなる(難しいけど言いたい)台詞がたくさんです。

 

 

 古市みみ(MU)

 

── MU入団後、初の公演となりますが、なにか思うところはありますか?

 

あまり気負いのようなものはないです。でも観に来てくださる方々にはもちろん、出演してくれる面々にもMUを楽しんでほしい!という気持ちが強くなっているかも。

 

── 『狂犬百景』『戦争に行ってきた』なども感じたのですが、今回も力強い女性を演じている印象です。そのような女性を演じる際にこだわりなどありますか?

 

見てスカッとしてもらいたい、とは思います。特に儚げで上品な女性たちの「実はあるけど見せたくない、もしくは見せたくても見せられない」ようなものを勝手に身代わりする、というか。屁負い比丘尼のような 笑。

 

── 今回の脚本の中で一番好きなセリフとその理由を教えてください。

 

「真面目な女性たちに謝れ」

ほんとにそう!!!!という共感度合いが…笑

 


 

『スーパーアニマル』(Aバージョン)

聖花はJKにしては思慮深く、若いなりに憂い、夢の為に達観し、中年の菅原と秘密の交際をし、きちんとコンビニでバイトしてる。カメラが趣味の菅原に「綺麗に撮ってね」とねだった写真をそこでも眺めながら、きちんと。の、はずだった…

『スーパーアニマル』イメージカットより
左より、温井美里(劇団天動虫)、成川知也(MU)

 

 温井美里(劇団天動虫)

 

── MU初出演とお聞きしましたが、なにか意気込みをお聞かせ下さい。

 

実はMUは未見の劇団でもあり正直かなりプレッシャーですが、このご縁に感謝して、胸を借りるつもりで…ではなく自分も爪痕を残せるよう頑張ります。

 

── 夢を追いかけながらも、どこか控えめな〇〇ですが、同じ女性としてどう思いますか?

 

個人的にとても共感できる女の子です。理想と自信の無さの狭間にいて、だから認められると嬉しいし、もどかしいのだと思います。

 

── 菅原さんのような男性、どう思われますか?

 

不器用で、そこかよ!なんだそれ!とツッコミたくなるチャーミングさ満載な人なので、確かに一緒にいると楽しそうです。でも慣れると面倒くさそう(笑)

 

── 今回の脚本の中で一番好きなセリフとその理由を教えてください

 

ネタバレを避けるなら…!

「あたしにも適正な言葉言ってよ」

のくだりが…実は似た者同士っぽいのにすれ違ってる2人のやり取りで会場をキュッてさせたいです。

 

 

 成川知也(MU)

 

── MU入団後、初の公演となりますが、これまでの公演と違いはありますか?

 

やっぱり少し違いますね。 「心のホーム」と「実家」の違いでしょうか。

実家なりの大変さもありますが、それ以上に深いつながりが持てて幸せです。

 

── 今回、2作品で、カウンセラーと援交好きの叔父さんという振れ幅がすごいキャスティングですが、難しさなどありますか?

 

アユム氏の脚本は毎度毎度難しいです(苦笑)。

ただ、どちらの役とも、根底は「純愛」であることは共通かもと思って、役に取り組んでいます。

 

── 『スーパーアニマル』の菅原のような男性をどう思いますか?

 

自分を見ているようで心から共感できます(援交はしたことないですが。。)。

「好きだと言ってよいわけない」というのは、男性なら誰もが感じたことがある気がしています。

 

── 今回の脚本の中で一番好きなセリフとその理由を教えてください。

 

「好きはストーカーの入り口だ」  

文字通りそのまま。アユム氏の言葉選びの真骨頂かな。

 

 


 

『初恋は消耗品』(Bバージョン)
優菜は27歳、初恋はまだない。写真の専門学校に通い、おしゃれ雑貨屋でバイトしている。「初恋は結婚まで実らないから意味なくね?」と気づいた優菜は、焦り、恋愛の練習のために、雑貨屋の店長に白羽の矢を立てる…

『初恋は消耗品』イメージカットより
左から、浜野隆之(下井草演劇研究舎)、小島望

 

 浜野隆之(下井草演劇研究舎)

 

── 『狂犬百景』の時もそうだったんですが、女性におモテになる役が多いですよね。とても羨ましい状況に思えるのですが、演じることはどうですか?

 

普段の自分とはかけ離れてるのでやってて楽しいです。

 

── 優菜のような女性をどう思われますか?

 

とっつきづらそうだけど根はピュアなんだと思います。

 

── 今回の脚本の中で一番好きなセリフとその理由を教えてください。

 

「職場はね、両刃の剣だから」

短いのに説得力があって多くの人に共感してもらえそうだからです。

 

 

 小島望

 

── MU初出演とお聞きしましたが、なにか意気込みをお聞かせ下さい。

 

客席から観ていたMUに、客席から観ていたキャストの方々とご一緒できることになり、初めは吐きそうに緊張してましたが今はとても楽しいです。素敵な方ばかりなので楽しみにしていてほしいなぁと思います。

あれこれ意気込みじゃないですね…!?精一杯やります!!

 

── 『初恋は消耗品』の優菜役では、とてつもない達観具合を見せていますが、どう思われますか。

 

達観しているように見えるしそう振る舞っているけど、実際どうなのでしょう…?そこがかわいいしどうしようもないしで、共感して貰えたらいいなぁと思うポイントです。

 

── 今回の脚本の中で一番好きなセリフとその理由を教えてください。

 

「あたしみたいな可愛い子となんのリスクもなしに付き合えるんですよ」

って台詞、どんな拗らせ方してるんだよ、と思いました。笑

 


 

本番初日まであと、わずかです。より一層気合いの入った稽古場より、インタビューをお届け致しました。

ぜひ、5月24日〜30日は、SPACE雑遊へお越し下さい。

 


■公演情報
MU『GIRLS』
2017年5月24日(水)-30日(火)
at SPACE雑遊


■脚本・演出
ハセガワアユム(MU)

■出演
真嶋一歌(リジッター企画)、小島望、温井美里(劇団天動虫)、青木友哉(MU)、古市みみ(MU)、成川知也(MU)、橋本昭博(MoratoriumPants)、浜野隆之(下井草演劇研究舎)、兎洞大

 

出演者一同のTwitterリストはこちら!
https://goo.gl/04tuEE

 


MU『GIRLS』2017.5.24-30 atSPACE 雑遊

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2017.05.16 Tuesday

“『GIRLS』の乙女心に寄せて” MU 主宰・ハセガワアユム(脚本・演出)インタビュー

 

 

GIRLS』の乙女心に寄せて

MU 主宰・ハセガワアユム(脚本・演出)インタビュー

【interviewer】むつみあき

 

 MUの新作公演『GIRLS』は「乙女心」をテーマにした3作品が、A・Bバージョンに分けて上演される。劇団10周年、メンバーが4人となった新体制、と節目の年になぜ「乙女心」なのか? 早稲田大学演劇倶楽部出身の劇団”the pillow talk”の脚本・演出であり、演出助手を務めるなど最近MUに最も近づきつつある、むつみあき氏によるMU主宰・ハセガワアユムへのインタビューを掲載致します。あらすじや出演者紹介も続々と公開、5/24(水)よりSPACE 雑遊にて開幕です! 大きなネタバレなどはありませんので、観劇のご参考にどうぞ! 

 

 

 おっさんが女性漫画家の作品を読んで「いいな」と思う琴線は、男女の垣根を超えた最高のポップさ。そういう乙女心のフィーリングが一番大事。

 

── 今回なぜこの3作品を選び、『GIRLS』という題名にしたのでしょうか。

 

 MUが4人の新体制になり、新作でいくか再演でいくかって会議をしてて。劇団も10年目だし、再演も結構やってるから自然と絞り込まれて来て(笑) 『ホテル・ミラクル』ってラブホテルを舞台にした人気企画へ脚本提供した『スーパーアニマル』と『初恋は消耗品』が挙がって、『めんどくさい人』も金で男を買ってる話でえげつない台詞がばんばん出てくるからちょうど繋がって、セクシュアリティでちょっとエッチな短編集みたいな、最初のコンセプトは『GIRLS』じゃなくて『PINK』でした。セルアウトへ向けてのこれだ、みたいな(笑)。

 

── たしかに登場する女性のもつ激しさからは『PINK』というのも頷けます。

 

 ある女優さんにこの戯曲たちを読んでもらってお茶してたとき『女優とはなんなのか』という話題になって。それは女優の魅せ方のことでもあり、ひいては戯曲の本質の話になって、目から鱗が落ちて。セクシャルな売り出し方もありだけど、この戯曲たちの間口ってそれだけじゃないじゃん、って見直すことにして。それでこの戯曲たちの本質から『乙女心』を再発見したとき、これだ、と。一部設定を変え、主役のガールズたちの年齢層や幅を広げて、『PINK』じゃなくて『GIRLS』に路線変更しました。

 

── 設定の過激さより、”乙女心”の本質を意識した題名だったんですね。

 

 そうですそうです。

 

 

── 3作品とも特殊な状況に置かれた女性を中心にお話が進みますが、なぜそのような女性を描こうと思ったのですか?

 

 女性作家がフツーに乙女心を書いたら、「付き合った男がダメ男だった、けど頑張る自分応援、しかも自分好き」みたいなのが多くて、自分は男だしそういうの冷めちゃう(笑) もっと違う視点の乙女心ないのかなぁって。なんか片方の異性を腐す表現を正したいというか、男でも楽しめる乙女心を。『誰もが疼く乙女心』ってフライヤーのコピーにも書きましたし、岡崎京子や安野モヨコ、南Q太、入江紀子、最近だと渡辺ペコがよかったんですが、僕がそんな女性作家をいいなって思う琴線は男女の垣根を超えた乙女心だと思いますから。そういう誰にでも通じるフィーリングが一番大事。女性が大半の読者層なのに、男性読者にもウケるって最高の偉業でその乙女心を目指す。僕みたいなおじさんが女性漫画を描くような変態性と、男女両面がハイブリッドな感じ、このオリジナリティこそがMUのポップさじゃん、と。

 

 ちなみに『初恋は消耗品』の優菜が「どうせ結婚する訳ないから初恋なんて意味なくね」って発想は、これは完全に自分(笑) 結婚がひとつのゴールだとして、若い頃にした恋愛がひとつ終わった当時、あまりにも辛すぎて。「30(歳)で結婚するとしても、平均二年付き合って別れるとして、こんなもんがあと4回以上続くなんて、絶対死ぬ」って友人の前で大号泣。完全に乙女じゃんって今じゃ笑えるんだけど。そういう血肉ももちろん切って乙女に加工してます。

 

── アユムさんの”乙女心”が垣間見れるわけですね(笑)。

 

 

 虚無っ子、達観してるJK、恋愛音痴の妙齢女性。

 何かを抱えた女性像の振り幅は揃ってる(笑)

 

 

── 『めんどくさい人』では、男性売春夫が女性に振り回されていて、典型的な男女の恋愛のイメージを逆転させて描いているように感じました。そのことに何か狙いなどあれば教えて下さい。

 

 「セックスより会話が多くないか?」って言う台詞を女性がイライラしながら言うの、完全におかしいですもんね。フツー、女性は「会話よりセックスが多い」って拗ねたりするのに。ねじれてる。男性がセックス、女性が会話、と求めてるのが一般的なフツーだとして、それが反転したとき笑えるのが批評的なユーモアなんだと思います。

 

── 2010年以来の再演となりますが、変更点などは?

 

 ヒロインの花恵は普遍性を持たせようとキャラクター造形を変えました。真嶋一歌ちゃんの時折見せる表情というか、それを切り取ったのがフライヤーなんですけど、浮遊感のある虚無ぶりや小動物みたいな居座り方はハマってる。あと泥水啜ってる人間たちが、金でなんでも解決して男まで買ってる花恵のことを超越した存在として惚れたりするんですけど、なぜ好きになるのか、という部分をより加筆してあります。常に、なにが観客にとってポップなんだろうと考えてるんですが、今回は泥水側でしたね。

 

── 『スーパーアニマル』『初恋は消耗品』は、『ホテル・ミラクル』という企画に書き下ろした作品とお聞きしました。MUの稽古ではエチュード(即興劇)などを行いながら、役者のもつ良さを脚本に反映させて行くというイメージがありますが、外部提供脚本となるとそうはいかないと思います。その2作品はどのように執筆したんですか?

 

 僕のエチュードは独特で、物語の実験だし、ここ数年でそういうモードに辿り着いただけで、実はMU初期は「エチュードなんて死んでもやらない」って硬派な書き方してました。だから、そのときの孤独に戻るだけです(笑) 

 『少年は銃を抱く』(2015年上演)という「高校生たちの銃を巡るジュブナイル」な、イイ話の稽古の前に、早朝コンビニのイートインでJKのエンコーものの『スーパーアニマル』をiPhoneで書いてました。変態ですよ(笑)

 

── 携帯小説を書く女子高生みたいですね、題材もエンコー(笑) 各作品、そして、メインとなる女優さんの見所を教えて下さい。

 

 Twitterでも紹介しているので、そちらも見て頂きつつ。やはり主演の3人が三者三様でしかもハマっているとこですね。虚無っ子に、達観してるJK、恋愛音痴の妙齢女性と、ほぼほぼ何かを抱えた女性像の振り幅は揃ってる感じはします(笑) そしてそれを支える俳優たちも。MUメンバーはもちろん、みんな曲者揃いです。特に橋本くんの少年性のある売春夫、怪しすぎて逆に親しく感じる兎洞くんとか、MUのなかでも新しいキャラクターです。

 

── 決して美しい状況ではありませんが、多くの男性が、このような女性達と一度は恋愛をしてみたいという願望があるんじゃないかと思わせるような女性達だと感じました。

 

 それは嬉しい! いやあ、恋すると大変だよね。劇中の人みたいな道を歩むから。だからフィクションのなかで体感してもらえればと(笑)。

 

 

── A、Bバージョンとありますが、それぞれどのような人にオススメですか?

 

 まず、『めんどくさい人』は、A、B共通の演目ですので、両方見た人も楽しめるように、主役の真嶋一歌ちゃんの衣装が違います。ゾンビゲームの『バイオハザード』と同じですね。クリアした二週目は違う衣装が選べるという。ふふふ。

 

 Aのカップリング作品『スーパーアニマル』は、あえてほとんどそのままやりますから、ラブホテルが舞台でピンクのエッジが効いてる。Bのカップリング作品『初恋は消耗品』は、主役をJKから27歳へ変更、ラブホテルから雑貨屋の事務所に変更して、マイルドになりました。

 90年代の音楽は「リミックス」がブームだったんだけど、原曲のサビだけしか残ってないようなリミックスとか多くあって。ああいうノリです。骨子は残しつつ、ほぼほぼ書き直しという(笑) 初演を観た方も新感覚なんじゃないかなと。どちらも興味のある方から見て頂き、気に入ったらもうひとつも是非という感じです。が、公演期間も短いので、できればセットチケットがお得なので大人買いをおすすめしちゃいます。

 

 

 MUは、鑑賞から体験へ。

 

 

── MU新体制になってから初めての公演となりますが、なにか思う所はありますか?

 

 演劇は、好きな俳優目当てで劇場に足を運ぶ人が多いので、所属俳優が増えたいま、それを目指すことを大きく意識してます。僕としては、いままで常連として参加してもらっていた力強い3人なので、さらに輝いてもらうことが、劇団にとっても、劇作にとっても、いい影響を与えてくれると信じてるので心強いです。また、観劇ビギナーの方とかね、新規でMUに興味を持ってくれた方、また久々に観ようかなって方も、あらすじやフライヤーの写真を見て、ピンと来たら100%信じて来て欲しいんですよね。僕は『物語』を書くことを命題としてるから、その発端である、あらすじや写真に全力を注いでる。それさえ信じてくれれば、あとは、信頼してる俳優が舞台にいるので。それは全部が繋がっている。その全部繋がってること自体が、体験だと思います。劇団を追う、という行為も体験だし。メンバーが増えたことで『鑑賞』から『体験』へ。そういう劇団になるべく動いています。

 

── 笑いの耐えない稽古場の中で、時折見せるアユムさんの乙女心が潜む演出に、出演者一同楽しみながら、本番へ向かっております。ぜひSPACE 雑遊にお越し下さい!!

 


 
■公演情報
MU『GIRLS』
2017年5月24日(水)-30日(火)
at SPACE雑遊


■脚本・演出
ハセガワアユム(MU)

■出演
真嶋一歌(リジッター企画)、小島望、温井美里(劇団天動虫)、青木友哉(MU)、古市みみ(MU)、成川知也(MU)、橋本昭博(MoratoriumPants)、浜野隆之(下井草演劇研究舎)、兎洞大

出演者一同のTwitterリストはこちら!
https://goo.gl/04tuEE 

 

写真(左より)
→フライヤー。都内劇場を中心に配布。演劇ぶっく6月号にも掲載中!
→『めんどくさい人』イメージカットとあらすじ。
虚無が充満するマンションで花恵は男を買っている。
その金で何でも解決する姿をまぶしく感じた男たちが言い寄るも、花恵は「ストレスで生きているだけで発狂して死ぬ美しい青い鳥」を捕まえて来いと、無理難題を命じるのだった…
→『スーパーアニマル』イメージカットとあらすじ。

聖花はJKにしては思慮深く、若いなりに憂い、夢の為に達観し、中年の菅原と秘密の交際をし、きちんとコンビニでバイトしてる。カメラが趣味の菅原に「綺麗に撮ってね」とねだった写真をそこでも眺めながら、きちんと。の、はずだった…
→『初恋は消耗品』イメージカットとあらすじ。

優菜は27歳、初恋はまだない。写真の専門学校に通い、おしゃれ雑貨屋でバイトしている。「初恋は結婚まで実らないから意味なくね?」と気づいた優菜は、焦り、恋愛の練習のために、雑貨屋の店長に白羽の矢を立てる…

 

MU『GIRLS』2017.5.24-30 atSPACE 雑遊

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